あきらめなければ夢はかなう? |
タイトルは「諦めなければ夢はかなう?」
アンケートを解説する記事で、「はい」は54%、「いいえ」は46%で、わずかばかり、「はい」が上回っていました。
「はい」の理由で最多だったのは「諦めれば、かなうはずの夢もかなわない」。
「いいえ」の理由で最多だったのは「成功した者だけが言えること」。
で、諦めた夢がある?には「ある」が62%、「ない」が38%。
諦めずにかなえた夢がある?には「ある」、「ない」ともに50%と半々でした。
「どんな夢を諦めた?」や、「どんな夢がかなった?」という問いには、どちらも1位は「職業」。2位は「学業」、その他は「恋愛」や「結婚」「趣味」などが挙げられていました。
結局、夢がかなう、という答えも、かなわないという答えも、ほぼ半数づつで拮抗していたのが印象的でした。
この記事の文中にも書いてありましたが、夢を職業や学業に関する目標と解釈する人もいれば、ものすごく大きな(実現不可能と思うような)夢を想像する人もいるようです。
たとえば、小さい頃にプロ野球選手になりたい、と思っても、その夢がかなう人はごくごくわずかであり、また、その夢を持ち続けることも、途中から困難になります。
野球部のない大学に入ってもなお「プロ野球選手になりたい」と思う人はいないでしょうから。
私は、わりと小さい頃から「夢を持つ」ことを意識してきた子どもでした。
なぜだかわかりませんが、将来の職業をあれこれ想像することが好きでした。
ものごとに対しての「好き」「嫌い」もはっきりしていましたから、中学生ぐらいの頃から、自分の適性(少なくとも、やりたいことと、やりたくないこと)はわかっていました。
高校の終わり頃には、「新聞記者になりたい」という夢をしっかりと持っていました。
結局、紆余曲折して入った大学では中国語を学びましたが、今度は都合よく「中国語を使って仕事をする新聞記者になりたい」と方向転換し、就職では、かろうじて、いちおうは「新聞社」と名のつく会社に入社することができました。
いつもいつも、人よりずっと後方を走ってきたのに、最終的に小さな夢をかなえることができたのは、やっぱり諦めなかったからではないか!!と思うのです。
これまでに数冊、本を出版してきましたが、自分から能動的に強く出版を希望したのは、2009年に出版した「ポジャギ」(白水社)という本でした。
韓国各地に取材に行ったり、国内でも多くの取材して、出版社にも掛け合ってきたのですが、「テーマがマニアックすぎる」という理由で、いくつもの出版社に断られました。
それまで、あまりそういう経験がなかったので、出版社に拒絶されたときの絶望感は、今思い返しても悲しい気持ちになります。
おそらく、就職試験で企業から不合格の烙印を押された人も、同じ気持ちだと思います。
でも、不思議なもので、あきらめかけて少しだけ放っていた時期に、この本の出版社と出合い、とんとん拍子で出版が決まりました。
世の中、決まるときには決まる、うまくいくときには黙っていてもうまくいく、いうことを身をもって体験しました。
出版が決まったとき、ある知り合いから「中島さんの粘り勝ちだね!」と言われたのですが、まさにその通りだったと思います。
恋愛や結婚と同じく、最終的には、運や縁によるものなのかもしれません。でも、運や縁を引き寄せるのは、最終的には自分の思いの強さだと思います。
ですから、やっぱり(運動神経やピアノ技術などスキルを要するものは除いて)夢はかなうものだと、私は信じているのですが、いかがでしょう?