逃げる中国人、逃げない中国人 |
3月11日の東日本大震災のとき、多くの外国人が日本から逃げ出したことはニュースで報道されましたが、その後はどうなっているのか? についての、きちんとした報道は少なかったように思います。
そこで、震災から半年経った今、日本に住む中国人留学生や若い中国人ビジネスマンたちにインタビューし、彼らが震災後、何を思い、どのような行動を取ってきたのか、について詳しく書いたのが、こちらの記事です。
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震災後、日本から一時的に逃げた中国人もいれば、日本人と同じように、震災直後も当たり前のように会社に出勤する中国人もいました。
もしかしたら、あなたのご近所とか、職場にも中国人がいて、あのとき、そのどちらかの行動を取ったかもしれません。
あるいは、すべての荷物をまとめて、人知れず、永久帰国してしまった人もいたかも?しれません。
逃げる、逃げないというと聞こえが悪いかもしれませんが、その決断をする「境界線」というのは、一体、何だったのでしょうか?
日本への愛着や日本人との信頼関係の有無なのか、仕事上の問題があったのか、中国に住む家族が心配したからなのか、放射能の問題だったか、あるいは――。
その問題に関してずっと疑問を抱いてきた私は、記事の中で、ひとつの「答え」を導き出しました。
私が信頼する、ある「80后」の男性が、それを理路整然と語ってくれています。
もちろん、その答えがすべてではありませんが、ひとつの見方として、私には納得のいくものがありました。
何げなく過ごす日々の生活の中で、コンビニで、居酒屋で、スーパーで、私たちの日常を支えてくれているのは、中国人を中心とする、外国人のアルバイトたちです。
この国には、日本人だけが住んでいるわけではありません。
この記事に書いた生声を通じて、在日中国人が日本についてどんなことを考え、震災をどんなふうに受け止めていたのかを、ぜひ、多くの人に知ってほしいです。
ご一読いただき、何かを感じ取ってくださったら、筆者として、とてもうれしいです。