2011年 12月 04日
八路軍で日本人と戦った父を持つ中国人(1) |
昨夜、NHKスペシャルで『証言記録 日本人の戦争』という番組を放送していました。
仕事をしながらだったので、遠くのほうで音だけ聞いていたのですが、生き残った日本兵だった方々が中国でどのような戦闘を繰り広げたか、仲間はどう死んでいったか、という証言をしていました。
その中で、日本人のおじいさんが「八路軍の兵士と戦った。八路軍は農民の格好をしている人もいて、農民だと思って近づくと、突然銃を向けてきた」というような話をしていました。
私は中国人と戦争について真正面から話し合った経験はあまりないのですが、「八路軍」という言葉を中国人の口から一度だけ聞いたことがあります。番組を見ていて、そのときのことを思い出しました。
あれは確か10年近く前のことだったと思います。沖縄大学の先生に誘われて、中国東北地方の史跡を巡る研究旅行のツアーに参加したことがあります。
大連から入り、旅順、瀋陽、長春、ハルビン、チチハルまで、各地の史跡、戦跡を見学しながら、それぞれの土地の旧大和ホテルに宿泊するという内容で、10日間ほどの行程でした。
でも私は仕事があって、7日目ぐらいのときにみんなと別れ、ハルビン空港から国内線で大連に戻り、その翌日に成田に戻ることにしていたのです。
確か夜6時か7時ぐらいの南方航空機だったのですが、天候不順のDelayで全然飛ばず、そのまま5時間ぐらい待ちぼうけ。結局、その日は飛ばないことになり、全員、荷物を再度引き取り、バスでエアポートホテルに強制的に運ばれてしまいました。
全員でも60-70人ぐらいだったでしょうか。目を凝らして全員の顔としぐさ、行動をじっくりと見てみましたが、日本人は私だけ。外国人は私とロシア人の男性3人だけでした。
翌日必ず飛ぶ保障はないし、国際線のチケットが無駄になったらどうしょう、困ったな~と思いながら深夜1時ごろ、エアポートホテルに到着すると、係員が2人ずつ「はい、あなたはこの人と2人部屋、あなたはこの人と」というふうに事務的に「仕分け」をし始めたのです。(もちろん、男性は男性同士です)
私は自分より10歳ぐらい年上の中年女性と2人組になりました。内心、「中国語は下手だけれど、中国は広いんだし、私のことを外国人だなんて思わないかもしれないな」などと思っていたのですが、その女性は鍵を持って部屋に向かいながら、「あなた、日本人でしょ。顔を見てすぐにわかったわ」と言ったのでした。
ここは日本との戦争の記憶がある中国東北部です。そこで旅行者丸出しの大きなスーツケースを抱え、パスポートも日本円も持っていた日本人の私。
見ず知らずの中国人女性と2人きりで一緒に寝ることになるなんて・・・あぁ、どうしよう・・・・いい人かしら・・・。このとき額から冷や汗が出るほど緊張していたのが自分でもわかりました。(つづく)
仕事をしながらだったので、遠くのほうで音だけ聞いていたのですが、生き残った日本兵だった方々が中国でどのような戦闘を繰り広げたか、仲間はどう死んでいったか、という証言をしていました。
その中で、日本人のおじいさんが「八路軍の兵士と戦った。八路軍は農民の格好をしている人もいて、農民だと思って近づくと、突然銃を向けてきた」というような話をしていました。
私は中国人と戦争について真正面から話し合った経験はあまりないのですが、「八路軍」という言葉を中国人の口から一度だけ聞いたことがあります。番組を見ていて、そのときのことを思い出しました。
あれは確か10年近く前のことだったと思います。沖縄大学の先生に誘われて、中国東北地方の史跡を巡る研究旅行のツアーに参加したことがあります。
大連から入り、旅順、瀋陽、長春、ハルビン、チチハルまで、各地の史跡、戦跡を見学しながら、それぞれの土地の旧大和ホテルに宿泊するという内容で、10日間ほどの行程でした。
でも私は仕事があって、7日目ぐらいのときにみんなと別れ、ハルビン空港から国内線で大連に戻り、その翌日に成田に戻ることにしていたのです。
確か夜6時か7時ぐらいの南方航空機だったのですが、天候不順のDelayで全然飛ばず、そのまま5時間ぐらい待ちぼうけ。結局、その日は飛ばないことになり、全員、荷物を再度引き取り、バスでエアポートホテルに強制的に運ばれてしまいました。
全員でも60-70人ぐらいだったでしょうか。目を凝らして全員の顔としぐさ、行動をじっくりと見てみましたが、日本人は私だけ。外国人は私とロシア人の男性3人だけでした。
翌日必ず飛ぶ保障はないし、国際線のチケットが無駄になったらどうしょう、困ったな~と思いながら深夜1時ごろ、エアポートホテルに到着すると、係員が2人ずつ「はい、あなたはこの人と2人部屋、あなたはこの人と」というふうに事務的に「仕分け」をし始めたのです。(もちろん、男性は男性同士です)
私は自分より10歳ぐらい年上の中年女性と2人組になりました。内心、「中国語は下手だけれど、中国は広いんだし、私のことを外国人だなんて思わないかもしれないな」などと思っていたのですが、その女性は鍵を持って部屋に向かいながら、「あなた、日本人でしょ。顔を見てすぐにわかったわ」と言ったのでした。
ここは日本との戦争の記憶がある中国東北部です。そこで旅行者丸出しの大きなスーツケースを抱え、パスポートも日本円も持っていた日本人の私。
見ず知らずの中国人女性と2人きりで一緒に寝ることになるなんて・・・あぁ、どうしよう・・・・いい人かしら・・・。このとき額から冷や汗が出るほど緊張していたのが自分でもわかりました。(つづく)
by keinakaji
| 2011-12-04 13:46
| 中国

