2011年 12月 05日
八路軍で日本人と戦った父を持つ中国人(2) |
部屋に入ると女性はさっさと荷物を置き、「もう遅いからシャワーを浴びてすぐに寝ましょ」と言い、私に先にシャワーを使うように、と勧めてくれました。
でも、私はこの女性がどういう人かわからないと思い、一瞬戸惑ってしまいました。その女性は小さなボストンバックひとつだけで、とても身軽だったのに対し、私のほうは(考えすぎかもしれないと思いながらも)パスポートなど全財産持っていたのですから。
そこでスーツケースをバーンと空けて着替えを出し、先にシャワーを浴びている間に何かあったらどうしよう・・・などと失礼なことを考えてしまったのです。
でも、女性がしきりに薦めるので、「ええぃ、もういいわ」という思いで先にシャワーを浴びました。女性があとからシャワーを浴びて出てくると、時刻はもう午前2時半。
翌朝は9時のフライトに乗る予定で、それに乗らないと大連発の国際線には間に合いません。私が疲れ切っていたのがわかったのか、女性は「もうそろそろ寝ましょうね」といって、部屋の電気をパチッと消したのでした。
でも、そこから私たちの長い「会話」は始まりました。
女性同士はだいたいそうだと思うのですが、(修学旅行でも、個人旅行でも)部屋の電気を消してから、なにやら秘密めいたことや親密なことをそろりそろりと話し出すものです。
男性同士の場合も同じでしょうか? 好きな異性のことだったり、家庭の悩みだったり・・・・なぜか明るいところではいいにくいこと(?)を話すのです。
女性はまず私に、「そんな若さで(当時は若かったので)なぜこんなところまでひとりで旅行に来ているのか?どんな目的で来ているのか」を熱心にたずねてきました。そして、お決まりですが、「独身なのか?」「仕事は何をしているのか?」なども根ほり葉ほり聞いてきました。
私はすべて正直に答えました。たいていの場合、「記者だ」と話すと、どの国の人も身を乗り出すのですが、(私の外見がどう見ても記者に見えないからだというのもあると思いますが、たぶんそれ以上に好奇心が芽生えてくるようで・・・)その女性も同じようでした。
このとき、女性は弟と2人でハルビンにいる親戚を訪ねていたそうで、ふだんは大連に住んでいるとのこと。どうりで身軽だったわけです(係員に事務的に部屋を仕分けされてしまったのですが、女性は弟と2人部屋でもよかったんです)。
暗闇の中でかなり長い時間話していたのですが、女性はだんだん自分の話をし始めました。その中で、私にもつながる日本との関わりを何か話さなくちゃ、と思ったのでしょうか。あるいは、とっさに思いついたことなのかわかりませんが、突然、戦争の話になりました。
私は正直、「まずいな」と思いました。なにせ暗闇の中、10歳以上年上の見ず知らずの女性と、「日中戦争」の話ですょぉ・・・・・。困ったな~、と思いながらも、ただ静かに女性の話を聞くしかありませんでした。
そこで「八路軍」という言葉が出てきました。八路軍とは日中戦争当時、華北方面で活動した中国共産党軍の通称です。女性のお父さんはそこに所属していたとのことでした。(つづく)
でも、私はこの女性がどういう人かわからないと思い、一瞬戸惑ってしまいました。その女性は小さなボストンバックひとつだけで、とても身軽だったのに対し、私のほうは(考えすぎかもしれないと思いながらも)パスポートなど全財産持っていたのですから。
そこでスーツケースをバーンと空けて着替えを出し、先にシャワーを浴びている間に何かあったらどうしよう・・・などと失礼なことを考えてしまったのです。
でも、女性がしきりに薦めるので、「ええぃ、もういいわ」という思いで先にシャワーを浴びました。女性があとからシャワーを浴びて出てくると、時刻はもう午前2時半。
翌朝は9時のフライトに乗る予定で、それに乗らないと大連発の国際線には間に合いません。私が疲れ切っていたのがわかったのか、女性は「もうそろそろ寝ましょうね」といって、部屋の電気をパチッと消したのでした。
でも、そこから私たちの長い「会話」は始まりました。
女性同士はだいたいそうだと思うのですが、(修学旅行でも、個人旅行でも)部屋の電気を消してから、なにやら秘密めいたことや親密なことをそろりそろりと話し出すものです。
男性同士の場合も同じでしょうか? 好きな異性のことだったり、家庭の悩みだったり・・・・なぜか明るいところではいいにくいこと(?)を話すのです。
女性はまず私に、「そんな若さで(当時は若かったので)なぜこんなところまでひとりで旅行に来ているのか?どんな目的で来ているのか」を熱心にたずねてきました。そして、お決まりですが、「独身なのか?」「仕事は何をしているのか?」なども根ほり葉ほり聞いてきました。
私はすべて正直に答えました。たいていの場合、「記者だ」と話すと、どの国の人も身を乗り出すのですが、(私の外見がどう見ても記者に見えないからだというのもあると思いますが、たぶんそれ以上に好奇心が芽生えてくるようで・・・)その女性も同じようでした。
このとき、女性は弟と2人でハルビンにいる親戚を訪ねていたそうで、ふだんは大連に住んでいるとのこと。どうりで身軽だったわけです(係員に事務的に部屋を仕分けされてしまったのですが、女性は弟と2人部屋でもよかったんです)。
暗闇の中でかなり長い時間話していたのですが、女性はだんだん自分の話をし始めました。その中で、私にもつながる日本との関わりを何か話さなくちゃ、と思ったのでしょうか。あるいは、とっさに思いついたことなのかわかりませんが、突然、戦争の話になりました。
私は正直、「まずいな」と思いました。なにせ暗闇の中、10歳以上年上の見ず知らずの女性と、「日中戦争」の話ですょぉ・・・・・。困ったな~、と思いながらも、ただ静かに女性の話を聞くしかありませんでした。
そこで「八路軍」という言葉が出てきました。八路軍とは日中戦争当時、華北方面で活動した中国共産党軍の通称です。女性のお父さんはそこに所属していたとのことでした。(つづく)
by keinakaji
| 2011-12-05 12:02
| 中国

