2011年 12月 15日
海を目指す中国 |
先日、朝鮮半島西側の黄海で不法操業中だった中国漁船員が韓国海洋警察の職員を殺傷するという痛ましい事件が発生しました。ソウルの中国大使館前では抗議集会が開かれるなど、韓国の対中世論が悪化しています。
日本でも昨年中国漁船衝突事件がありましたが、メディアで報道されている以上に、日本、韓国、東南アジアでは横暴な中国漁船を巡る大小さまざまなトラブルが多発しているようです。
報道では中国漁船は豊富な漁場を目指して(不法だと承知で)領海外で操業しているとのこと。今回の事件でも、韓国側の報道によると、そのときの様子は「中国漁船員がスコップや槍などを持ち、まるで戦場のようだった」といわれています。
中国漁船が領海外での操業をやめない理由のひとつは、中国での魚の需要が急速に高まっており、いくら獲っても獲っても足りない状態だということ。日本食ブームの北京や上海で、刺身を食べる人も増えていることも関係しているかもしれません。
テレビのニュースで「中国は国土は日本の25倍もあるのに、漁場は日本の5分の1しかない。海が少ししかないのです」と話していましたが、まったくその通りだと思いました。(もちろん、だから法律を犯してまで獲っていいという理屈にはなりません)
そこで思い出したのが、『海岸線の歴史』(ミシマ社)という本。
同書によると、日本は海岸線が異常に長い世界有数の国家で、アメリカの1・5倍、中国の2倍もあるとのこと。日本は国全体が海に囲まれているのに比べ、中国は東側だけしかないんですね。
海を求めてさまよう中国が、今度どのような動きをしてくるのか、日本だけでなく、アジア全域にとって非常に悩ましい問題といえます。
日本でも昨年中国漁船衝突事件がありましたが、メディアで報道されている以上に、日本、韓国、東南アジアでは横暴な中国漁船を巡る大小さまざまなトラブルが多発しているようです。
報道では中国漁船は豊富な漁場を目指して(不法だと承知で)領海外で操業しているとのこと。今回の事件でも、韓国側の報道によると、そのときの様子は「中国漁船員がスコップや槍などを持ち、まるで戦場のようだった」といわれています。
中国漁船が領海外での操業をやめない理由のひとつは、中国での魚の需要が急速に高まっており、いくら獲っても獲っても足りない状態だということ。日本食ブームの北京や上海で、刺身を食べる人も増えていることも関係しているかもしれません。
テレビのニュースで「中国は国土は日本の25倍もあるのに、漁場は日本の5分の1しかない。海が少ししかないのです」と話していましたが、まったくその通りだと思いました。(もちろん、だから法律を犯してまで獲っていいという理屈にはなりません)
そこで思い出したのが、『海岸線の歴史』(ミシマ社)という本。
同書によると、日本は海岸線が異常に長い世界有数の国家で、アメリカの1・5倍、中国の2倍もあるとのこと。日本は国全体が海に囲まれているのに比べ、中国は東側だけしかないんですね。
海を求めてさまよう中国が、今度どのような動きをしてくるのか、日本だけでなく、アジア全域にとって非常に悩ましい問題といえます。
by keinakaji
| 2011-12-15 10:31
| 中国