2011年 12月 16日
親が働くか、子が働くか |
12月14日の新聞朝刊に大きく出ていた「65歳まで再雇用義務化」の記事。年金の支給開始年齢の引き上げに合わせて、厚生労働省は65歳まで希望者全員を再雇用するよう、企業に義務づける方針を固めたとのことでした。
確かに60-65歳まで収入がないのは不安です。しかし、このニュースを見て「じゃあ、若い人はどうするんだろう?」という疑問と不安がよぎりました。
今すでに就職できないで困っている若者がこれほどいるというのに、企業が高齢者を雇用し続けたら、若者はどこに行ったらいいのでしょうか。それこそ、中国かタイにでも行くしかないかもしれません。
そこで、先日取材した某大学教授(中国人)のお話をふと思い出しました。
教授は中国語の先生ですが、日中文化の違いというような話をしていたとき、おもしろいことをおっしゃっていました。
文化大革命(1967-77年)のとき、中国では若者が多数、農村に下放されましたが、10年近く経って彼らが都会に戻ってきたときに、一挙に雇用問題が吹き出してしまったそうです。
それはそうですよね。彼らは働かず、学校も行かずに田舎で農作業していたのですから。でも、そのまま一生働かないわけにはいきません。でも、都会の仕事は一定の量しかない。
そこで中国政府は思い切った政策を打ち出したとのこと。教授は「頂替」という中国語の単語を使いましたが、つまり入れ替わり、ということです。
下放された若者(戻ってきたとき25~26歳)に、彼らの親の世代(45~55歳)が自分の仕事を譲る、という大胆かつシンプルな政策です。
こうすれば一家の主要な働き手は仕事を失うことがなく、万事うまくいくという政策だそうです。
さすが中国!!!と、この話を聞いたとき、私はびっくりしました。
でも、確かに言われてみれば、80年代後半~90年代前半にかけて、中国の町を歩いているとき、たいして年をとっていないのに、そのへんをぶ~らぶらしている人ってかなりたくさんいましたっけ。今思えば、彼らは息子や娘に自分の仕事を譲った人だったのかもしれません。
でも、日本でそんな大胆な政策をとるのなんて絶対に無理・・・・・ですよね。
確かに60-65歳まで収入がないのは不安です。しかし、このニュースを見て「じゃあ、若い人はどうするんだろう?」という疑問と不安がよぎりました。
今すでに就職できないで困っている若者がこれほどいるというのに、企業が高齢者を雇用し続けたら、若者はどこに行ったらいいのでしょうか。それこそ、中国かタイにでも行くしかないかもしれません。
そこで、先日取材した某大学教授(中国人)のお話をふと思い出しました。
教授は中国語の先生ですが、日中文化の違いというような話をしていたとき、おもしろいことをおっしゃっていました。
文化大革命(1967-77年)のとき、中国では若者が多数、農村に下放されましたが、10年近く経って彼らが都会に戻ってきたときに、一挙に雇用問題が吹き出してしまったそうです。
それはそうですよね。彼らは働かず、学校も行かずに田舎で農作業していたのですから。でも、そのまま一生働かないわけにはいきません。でも、都会の仕事は一定の量しかない。
そこで中国政府は思い切った政策を打ち出したとのこと。教授は「頂替」という中国語の単語を使いましたが、つまり入れ替わり、ということです。
下放された若者(戻ってきたとき25~26歳)に、彼らの親の世代(45~55歳)が自分の仕事を譲る、という大胆かつシンプルな政策です。
こうすれば一家の主要な働き手は仕事を失うことがなく、万事うまくいくという政策だそうです。
さすが中国!!!と、この話を聞いたとき、私はびっくりしました。
でも、確かに言われてみれば、80年代後半~90年代前半にかけて、中国の町を歩いているとき、たいして年をとっていないのに、そのへんをぶ~らぶらしている人ってかなりたくさんいましたっけ。今思えば、彼らは息子や娘に自分の仕事を譲った人だったのかもしれません。
でも、日本でそんな大胆な政策をとるのなんて絶対に無理・・・・・ですよね。
by keinakaji
| 2011-12-16 10:25
| 中国