龍の子どもたち |
以前、龍には9匹の子どもがいると聞いたことがあったのですが、うろ覚えでした。
これを機会にインターネットで「龍の子」で検索してみたところ、「竜の子プロダクション」とか中華料理の「龍の子」など、全然関係ないものがひっかかってしまいました(笑)
中国には「龍生九子不成龍」ということわざがあります。龍は9匹の子を産むが、どれも龍にはならなかった、ということ。
あ、成龍といえば、ジャッキー・チェンの中国語名ですね。「龍に成る」という意味だったことに、たった今気づきました(笑)
香港には「九龍半島」がありますし、中国には有名な「九龍壁」があります。でも、以前はこの「九」という数字にこだわって考えたことがありませんでした。
中国に行くと、お寺や遺跡で龍の子どもたちをモチーフにしたデザインをよく見ます。橋の欄干とか、池のふちとか、あちこちで龍の子どもを見かけるのですが、日本で見ることはありません。
日本では凧の絵柄などで龍そのものを見かけますけど、子どもではありませんね。
不思議です。
こういう文化比較の話、大好きです。
今日は龍の子どもをウィキペディアで検索したので、以下に書いておきます。(文献によって名前や順番は少し違うようですが、ご参考まで)
1.贔屓(ひき、びし) 形状は亀に似ている。重きを負うことを好む。
2.螭吻(ちふん) 形状は獣に似ている。遠きを望むことを好む。
3.蒲牢(ほろう) 形状は竜に似ている。吼えることを好む。
4.狴犴(へいかん) 形状は虎に似ている。力を好む。
5.饕餮(とうてつ) 形状は獣に似ている。飲食を好む。
6.蚣蝮([虫八][虫夏]𧈢𧏡・はか) 形状は魚に似ている。水を好む。
7.睚眦(がいし、がいさい、やず) 形状は竜に似ている。殺すことを好む。
8.狻猊(さんげい) 形状は獅子に似ている。煙や火を好む。
9.椒図(椒圖、しょうず、じょくと) 形状は貝にも蛙にも似ている。閉じることを好む。