阪神淡路大震災から17年 |
朝のニュースで気づいたのですが、あぁ、もうそんなに経ったんだな、と感慨にふけっています。
1995年1月17日。あの日の午前中、私は香港中文大学のLanguage Centreで広東語を勉強していました。
寮の部屋にテレビがなく、授業の前は新聞も読まなかったので、(もちろんインターネットもなく)大震災のことを知りませんでした。
教室に入るとすぐ、先生が「神戸で大きな地震があったようだ。みんなの実家は大丈夫か」と言ったのですが、私たちの中で誰もその事実を知る者はなく「先生、日本はしょっちゅう地震が起きるんですよ~」と笑い飛ばしていました。
あんな大惨事になっていたことなどつゆ知らず・・・・・。
ですから、あの日の午後、寮の大きなテレビで見た映像は信じがたいもので、大変なショックでした。
神戸出身の友人は急きょ帰国。英字新聞で屋根がぺちゃんこになった生田神社の写真を見た日のことをよく覚えています。
あのとき、日本にいられなかった自分を歯がゆく思ったものでした。あれから16年目に東日本大震災がおきたときは東京にいて、一部始終を映像で見ることができました。
神戸では、震災を受けた人々が「自分たちの経験が生かせれば」と、ずいぶん東北にお手伝いにいっていると聞きます。なんとすばらしいことでしょう。
災害に見舞われるたびに強くなる日本。震災は不幸な出来事ですが、日本人が日本を見直す日が震災の起きた1・17と3・11なんだと思います。