2012年 04月 04日
スポーツ選手と国籍(1) |
先週末、フィギュアスケートの世界選手権が行われました。ペア、男子、女子ともに日本人選手が入賞しましたね。日本フィギュア界の世界での活躍は目覚しいものがあります。
ところで、前々からフィギュアスケートの国際大会を見るたびに思っていたことがありました。選手の名前と国籍です。
今回、男子で優勝したパトリック・チャン選手は、その容貌と「チャン」という苗字から中国系だろうな~とはわかっていました。でも、一口に中国系といってもいろいろありますので、ウィキペディアで調べてみました。
彼は1990年、カナダ生まれのカナダ人。国籍もカナダです。中国語名は陳偉群。彼が生まれる前に、両親が香港からカナダに移住したとか。カナダでフランス語の高校に通っていたため、彼がしゃべる言語は英語、フランス語、そして家庭では広東語だそうです。彼が広東語を話しているところ、ぜひ見てみたいです。
ミシェル・クワン選手も中国系アメリカ人ですね。容貌から南方の中国人だと想像がつきます。ちなみにクワンは「関」、チャンは「陳」。いずれも中国語ではなく、広東語発音から英語風の苗字に変化しています。「関」は北京語も広東語もほとんど同じですが、「陳」は北京語では「チェン」となりますので。
彼らは生まれも育ちもカナダやアメリカですので、中国系といっても、純粋な「カナダ人」「アメリカ人」。母国語も、その国の言語を流暢に操ります。
でも、最近、スポーツ選手で五輪出場のために国籍を変えるケースが増えていますね。バンクーバーオリンピックに出場した川口悠子選手は五輪のために国籍をロシアに変え、「ロシア人」となってペアで出場し、4位に入りました。
今回、高橋成美選手とペアを組んだマーヴィン・トラン選手はカナダ国籍です。名前と容貌から「ベトナム人?」と思っていましたが、実際、両親はベトナム系難民とカンボジア系難民だとか。彼自身はベトナム系カナダ人となりますね。彼がこのまま高橋選手とペアを組んで五輪を目指すなら、日本国籍を取らなければなりません。
すでに、スポーツ選手で日本の国籍を取得する例はいくつもあります。卓球界は大勢いますので、有名ですね。女子ソフトボールの宇津木麗華さんも同様。
大相撲とかサッカー界でも、日本国籍を取得して、五輪に出るケースはあります。大相撲は五輪はありませんが、親方になる際に取得するケースが多いとか。いずれも「日本人」でなければ都合が悪い場合です。
最近では逆の例が話題になりました。日本国籍を離脱し、カンボジア国籍を取得してロンドン五輪に出ようとしているタレントの猫ひろしさんです。猫さんが出場することで、カンボジア選手の可能性が狭まったとの批判も出ているようですが、果たして、どうなるのでしょうか。
(この話、続く)
ところで、前々からフィギュアスケートの国際大会を見るたびに思っていたことがありました。選手の名前と国籍です。
今回、男子で優勝したパトリック・チャン選手は、その容貌と「チャン」という苗字から中国系だろうな~とはわかっていました。でも、一口に中国系といってもいろいろありますので、ウィキペディアで調べてみました。
彼は1990年、カナダ生まれのカナダ人。国籍もカナダです。中国語名は陳偉群。彼が生まれる前に、両親が香港からカナダに移住したとか。カナダでフランス語の高校に通っていたため、彼がしゃべる言語は英語、フランス語、そして家庭では広東語だそうです。彼が広東語を話しているところ、ぜひ見てみたいです。
ミシェル・クワン選手も中国系アメリカ人ですね。容貌から南方の中国人だと想像がつきます。ちなみにクワンは「関」、チャンは「陳」。いずれも中国語ではなく、広東語発音から英語風の苗字に変化しています。「関」は北京語も広東語もほとんど同じですが、「陳」は北京語では「チェン」となりますので。
彼らは生まれも育ちもカナダやアメリカですので、中国系といっても、純粋な「カナダ人」「アメリカ人」。母国語も、その国の言語を流暢に操ります。
でも、最近、スポーツ選手で五輪出場のために国籍を変えるケースが増えていますね。バンクーバーオリンピックに出場した川口悠子選手は五輪のために国籍をロシアに変え、「ロシア人」となってペアで出場し、4位に入りました。
今回、高橋成美選手とペアを組んだマーヴィン・トラン選手はカナダ国籍です。名前と容貌から「ベトナム人?」と思っていましたが、実際、両親はベトナム系難民とカンボジア系難民だとか。彼自身はベトナム系カナダ人となりますね。彼がこのまま高橋選手とペアを組んで五輪を目指すなら、日本国籍を取らなければなりません。
すでに、スポーツ選手で日本の国籍を取得する例はいくつもあります。卓球界は大勢いますので、有名ですね。女子ソフトボールの宇津木麗華さんも同様。
大相撲とかサッカー界でも、日本国籍を取得して、五輪に出るケースはあります。大相撲は五輪はありませんが、親方になる際に取得するケースが多いとか。いずれも「日本人」でなければ都合が悪い場合です。
最近では逆の例が話題になりました。日本国籍を離脱し、カンボジア国籍を取得してロンドン五輪に出ようとしているタレントの猫ひろしさんです。猫さんが出場することで、カンボジア選手の可能性が狭まったとの批判も出ているようですが、果たして、どうなるのでしょうか。
(この話、続く)
by keinakaji
| 2012-04-04 10:16