2012年 04月 05日
スポーツ選手と国籍(2) |
(先日の続きの話です)
日本人にとって、「日本国籍を持っている便利さ」は、日ごろほとんど意識しないことだと思います。
日本人には今のところ、IDカードはありません。以前は周囲がすべて日本人の村社会だったから、自分を証明するものを携帯していなくても、済んだのかもしれません。
でも、最近の在日外国人比率の高さを見るかぎり、日本に住んでいても、この国には「日本人」ばかりがいるわけではないのだと痛感します。まだ、さまざまな議論がされている最中だと思いますが、私は自分を証明するものはやはり必要だと思います。
一方、私たち日本人が海外に行くとき、「不自由」を感じたことはありません。
以前、留学していたとき、ある方から「日本人は日本のパスポートが世界でどれだけ強いかをまったく認識していない。日本のパスポートとアメリカのパスポートを持っていることが、どんなに心強いものか、わかっていない」といわれたことがありました。
確かにそうですね。ちょっとそれる話かもしれませんが、いろいろな国に出かけてイミグレーションに並んでいるとき、中東系、インド系の人たちが並んでいる列は入国係官のチェックが厳しく、列がなかなか進みません。
ですので、私もつい列の「顔ぶれ」を見て、そうした列を避けるようにしています。どんな国のイミグレーションに行っても、日本人の列はスムーズに入国が進みます。こうしたことも、国の信用度と関係しているのかもしれません。やっぱり、世界で信用されている日本のパスポートを持つ日本人は、恵まれているのだと思います。
また、日本はインドなどごく一部の国をのぞいて、ほとんどの国に行くのにビザの申請は必要ありませんね。でも、逆に中国人や台湾人などは、ほとんどの国に行くのに、ビザが必要なんです。
先日、中国人留学生に聞いてみたら、韓国の済州島や東南アジアの一部の島など、観光目的の場所のみ、一定の条件でビザは免除だそうですが、基本的には、どこの国に行くのも不便で、ビザが必要だと話していました。ですから、一口に海外に行くといっても、とても大変です。
昨今、中国人妊婦が香港で出産するケースが急増しているという話は、このブログでも紹介しましたが、わざわざ香港まで出かけて出産する理由のひとつは、香港のパスポートを取れば、世界140カ国以上にビザなしで自由に行けるからだそうです。
この問題、香港では非常に非難されていますが、お金のある中国人なら、そうした権利も手にしたい、自分たちだって自由に海外に行きたいと思う気持ちがあるのでしょう。
中国の国力がここまでアップしても、彼らにしてみれば「他の国の人々が得ているのに、自分たちはまだ得ていないもの」がたくさんあります。
日本人は経験したことのない「不自由さ」でしょう。
さて、本題はスポーツ選手と国籍の話でした。日本は二重国籍を認めていないので、いったん離脱して他の国籍を取ったら、そちらの国民ということになります。いかにスポーツのためとはいえ、ロシア国民、カンボジア国民になったら、不自由さを含めて、生活に変化が出てくるのは必至です。
試合が終わったらまた日本国籍に戻れるのか?わかりませんが、国籍を変えるということは重大な問題です。
国籍を変えてよかったかどうかは、結局、「そこまでしても得たいもの」があるのかどうかに、かかっているのかもしれません。
日本人にとって、「日本国籍を持っている便利さ」は、日ごろほとんど意識しないことだと思います。
日本人には今のところ、IDカードはありません。以前は周囲がすべて日本人の村社会だったから、自分を証明するものを携帯していなくても、済んだのかもしれません。
でも、最近の在日外国人比率の高さを見るかぎり、日本に住んでいても、この国には「日本人」ばかりがいるわけではないのだと痛感します。まだ、さまざまな議論がされている最中だと思いますが、私は自分を証明するものはやはり必要だと思います。
一方、私たち日本人が海外に行くとき、「不自由」を感じたことはありません。
以前、留学していたとき、ある方から「日本人は日本のパスポートが世界でどれだけ強いかをまったく認識していない。日本のパスポートとアメリカのパスポートを持っていることが、どんなに心強いものか、わかっていない」といわれたことがありました。
確かにそうですね。ちょっとそれる話かもしれませんが、いろいろな国に出かけてイミグレーションに並んでいるとき、中東系、インド系の人たちが並んでいる列は入国係官のチェックが厳しく、列がなかなか進みません。
ですので、私もつい列の「顔ぶれ」を見て、そうした列を避けるようにしています。どんな国のイミグレーションに行っても、日本人の列はスムーズに入国が進みます。こうしたことも、国の信用度と関係しているのかもしれません。やっぱり、世界で信用されている日本のパスポートを持つ日本人は、恵まれているのだと思います。
また、日本はインドなどごく一部の国をのぞいて、ほとんどの国に行くのにビザの申請は必要ありませんね。でも、逆に中国人や台湾人などは、ほとんどの国に行くのに、ビザが必要なんです。
先日、中国人留学生に聞いてみたら、韓国の済州島や東南アジアの一部の島など、観光目的の場所のみ、一定の条件でビザは免除だそうですが、基本的には、どこの国に行くのも不便で、ビザが必要だと話していました。ですから、一口に海外に行くといっても、とても大変です。
昨今、中国人妊婦が香港で出産するケースが急増しているという話は、このブログでも紹介しましたが、わざわざ香港まで出かけて出産する理由のひとつは、香港のパスポートを取れば、世界140カ国以上にビザなしで自由に行けるからだそうです。
この問題、香港では非常に非難されていますが、お金のある中国人なら、そうした権利も手にしたい、自分たちだって自由に海外に行きたいと思う気持ちがあるのでしょう。
中国の国力がここまでアップしても、彼らにしてみれば「他の国の人々が得ているのに、自分たちはまだ得ていないもの」がたくさんあります。
日本人は経験したことのない「不自由さ」でしょう。
さて、本題はスポーツ選手と国籍の話でした。日本は二重国籍を認めていないので、いったん離脱して他の国籍を取ったら、そちらの国民ということになります。いかにスポーツのためとはいえ、ロシア国民、カンボジア国民になったら、不自由さを含めて、生活に変化が出てくるのは必至です。
試合が終わったらまた日本国籍に戻れるのか?わかりませんが、国籍を変えるということは重大な問題です。
国籍を変えてよかったかどうかは、結局、「そこまでしても得たいもの」があるのかどうかに、かかっているのかもしれません。
by keinakaji
| 2012-04-05 14:32