2012年 09月 29日
日中国交正常化40周年 |
今日は日中国交正常化から40年目の節目の年ですね。 残念な形での記念日になってしまいました。
40年前、私は幼かったので何も覚えていませんが、この日の映像で覚えていることといえば、田中角栄と周恩来が腕を大きく振りながら握手する姿です。ついにこの日がきた、という感じの力強い握手でした。
あれから40年、書棚の肥やしにしていた「周恩来秘録(上、下)」をやっと読み終えました。

中国人に「尊敬する政治家は?」というと、多くの人の口から出てくるのが、この人の名前です。
外見からして端正で、物静かで、有能な政治家というイメージですが、本書を読むと、そればかりではない、優柔不断で狡猾な姿もあったのだということがわかります。
毛沢東との関係も微妙なものでした。激しい政治闘争の中、周は最後の最後まで生き残り、毛の忠実な臣下だったと言われていますが、本書では「実は周は死の間際まで演技していた」という説もあるといいます。
自分の死後、毛によって否定され、歴史的に抹殺されることを恐れていたからだそうです。だから死の間際まで、やせ衰えた身体にムチを打ち、毛沢東をたたえる歌を歌い、忠誠心を見せた――、しかし、それが本当だったかどうかは、誰にもわかりません。
日中国交正常化交渉のときはすでに末期がんにおかされ、その4年後に亡くなりました。毛沢東が亡くなったのは、さらにその半年後です。
こうしたことを知らずに、昨年、「家族と側近が語る周恩来」というNHK-BSの番組を見ました。
周恩来には子供がなく、弟の子供を非常に可愛がっていたそうですが、番組の中には、そのおいやめい、当時の秘書など側近が大勢登場します。その番組、この週末(29、30日)にNHKで再放送するそうです。
毛との確執は別として、周がいかに側近や家族を大切にし、そして彼らからも慕われていたかがよくわかる、涙なくしては見られない、すばらしい番組です。(驚くのは、おいやめいが皆、今も質素な暮らしをしていることです)
さて、本書の話に戻りますが、この本をよりおもしろく、深いものにしているのは、訳者の上村幸治さんによる名解説や名あとがきがあるからです。この部分を読むだけでも、大きな価値があると思います。
上村さんは私が最も尊敬するジャーナリストのひとりで、10数年前に一度だけお会いしたことがありますが、(ご本人が本書のあとがきで告白しているように)、現在は難病におかされています。その難病の名前を聞いたとき、あまりのショックに、私は1日食事ができなかったほどです。
毛沢東も、最後は上村さんと同じ病名だったと本書に書いてあって、さらにびっくりしました。
もし、今、上村さんがお元気だったら、この情勢をどういう記事にまとめただろうか、と思うと・・・・残念でなりません。
最近、私もとても仕事が忙しくて、疲労がたまっているせいか、今日はいつも以上に雑っぱくな文章になってしまいました。
国交正常化40周年の今日、私は2人の中国人のインタビューに出かけます。2人合わせて、合計8時間以上の長い長い取材になりそう・・・・。
40年後の日中関係のために、自分の仕事でできることを、微力ながら、がんばろうと思います。
40年前、私は幼かったので何も覚えていませんが、この日の映像で覚えていることといえば、田中角栄と周恩来が腕を大きく振りながら握手する姿です。ついにこの日がきた、という感じの力強い握手でした。
あれから40年、書棚の肥やしにしていた「周恩来秘録(上、下)」をやっと読み終えました。

中国人に「尊敬する政治家は?」というと、多くの人の口から出てくるのが、この人の名前です。
外見からして端正で、物静かで、有能な政治家というイメージですが、本書を読むと、そればかりではない、優柔不断で狡猾な姿もあったのだということがわかります。
毛沢東との関係も微妙なものでした。激しい政治闘争の中、周は最後の最後まで生き残り、毛の忠実な臣下だったと言われていますが、本書では「実は周は死の間際まで演技していた」という説もあるといいます。
自分の死後、毛によって否定され、歴史的に抹殺されることを恐れていたからだそうです。だから死の間際まで、やせ衰えた身体にムチを打ち、毛沢東をたたえる歌を歌い、忠誠心を見せた――、しかし、それが本当だったかどうかは、誰にもわかりません。
日中国交正常化交渉のときはすでに末期がんにおかされ、その4年後に亡くなりました。毛沢東が亡くなったのは、さらにその半年後です。
こうしたことを知らずに、昨年、「家族と側近が語る周恩来」というNHK-BSの番組を見ました。
周恩来には子供がなく、弟の子供を非常に可愛がっていたそうですが、番組の中には、そのおいやめい、当時の秘書など側近が大勢登場します。その番組、この週末(29、30日)にNHKで再放送するそうです。
毛との確執は別として、周がいかに側近や家族を大切にし、そして彼らからも慕われていたかがよくわかる、涙なくしては見られない、すばらしい番組です。(驚くのは、おいやめいが皆、今も質素な暮らしをしていることです)
さて、本書の話に戻りますが、この本をよりおもしろく、深いものにしているのは、訳者の上村幸治さんによる名解説や名あとがきがあるからです。この部分を読むだけでも、大きな価値があると思います。
上村さんは私が最も尊敬するジャーナリストのひとりで、10数年前に一度だけお会いしたことがありますが、(ご本人が本書のあとがきで告白しているように)、現在は難病におかされています。その難病の名前を聞いたとき、あまりのショックに、私は1日食事ができなかったほどです。
毛沢東も、最後は上村さんと同じ病名だったと本書に書いてあって、さらにびっくりしました。
もし、今、上村さんがお元気だったら、この情勢をどういう記事にまとめただろうか、と思うと・・・・残念でなりません。
最近、私もとても仕事が忙しくて、疲労がたまっているせいか、今日はいつも以上に雑っぱくな文章になってしまいました。
国交正常化40周年の今日、私は2人の中国人のインタビューに出かけます。2人合わせて、合計8時間以上の長い長い取材になりそう・・・・。
40年後の日中関係のために、自分の仕事でできることを、微力ながら、がんばろうと思います。
by keinakaji
| 2012-09-29 00:47
| 中国

