変わる呼び名 |
18歳のときから一度も会っていない人も大勢いましたので、顔がわかるか心配でしたが、みんなが私を覚えていてくれて、とてもうれしかったです。
と、そこで、おもしろいことに気がつきました。みんなが私を呼ぶときの名前が、時代ごとに微妙に変化していることです。
保育園のときからの友人→けい
小学校からの友人→けいちゃん
中学・高校の友人→けいさん
昨日、山梨で会った友人の多くが、このどれかで呼んでくれました。今ではほとんど呼ばれることのない呼び名です。実はその後の私の呼び名はこうです。
大学時代→けいちゃん
社会人1年目~5年目(退社するまで)→けいちゃん
なんと小学校時代に回帰いるのですね。
それからあと、つまり27歳以降に知り合った人は、中島さん、と呼ぶ人が大半です。
そこでふと思いました。中国人は私をどう呼んでいるのだろうか、と。
私の取材先の中国人は大半が20~33歳の「80后」(80年代生まれ)や「90后」(90年代生まれ)です。
日本語がわかる人は「中島さん」と呼び、たまには「中島先生」と呼ばれることも。
では、中国語ではどうなるかというと、これが困るのです。日本語には年齢に関係なく呼べる「~さん」という敬称がありますが、中国語では、どの年代の女性にも使える「~さん」がないのです。
英語のMs は既婚者・未婚者の両方に使えますけど、年齢で分けるものはないですよね?
中国語の場合は、簡単にいうと、お嬢さんに対しては「小姐」、お嬢さんではない女性には「女士」、おばさん(奥さん)に対しては「太太」と、主に3つの呼び名がありますが、女士はあまり使いません。太太も、すごくおばさんのイメージです。
ビジネスの場面で、30代後半~50代くらいの女性(男性も)を呼ぶ場合、「李部長」、「王主任」など、役職で呼ぶのが無難ですが、私の場合は、さて困った。役職もないうえに、「太太」でもなく、まして、お嬢さんでもない・・・・・。
そこで、みなさん、一瞬、躊躇したあと、結局、「中島小姐」とか、苦肉の策として「中島記者」などと呼ぶわけですが、これがどうもしっくりこなくて・・・・・。
これから中国にも未婚のキャリアウーマンが出てくるでしょうし、役職だけでは分けられない立場の人も出てくるでしょう。
そんなときのために、適当な「~さん」とか、Msのようなカテゴリーがあればよいのにな・・・などと思いました。