2012年 10月 12日
ノーベル文学賞に莫言さん |
今年のノーベル文学賞は中国の作家、莫言さんが受賞しました。中国国籍の作家では初の快挙。もちろん中国では大ニュースとして報道されています。
莫言さんといえば、やはり1987年に映画化された『赤いコーリャン』が有名ですね!
私も大学時代に見ました。が、残念ながら、内容はほとんど覚えていません(苦笑)
とにかく鞏俐(コン・リー)と姜文(ジアン・ウェン)の名コンビ、そして張芸謀(ジャン・イーモウ)監督がすばらしかった(と言われていた)こと、そして真っ赤な映像がきれいでした~。
思えば、姜文はあの頃から活躍しているんですね。すごい。
鞏俐はあの頃、「中国の百恵ちゃん」というあだ名で呼ばれていました。80年代、中国で山口百恵の人気は絶大だったんです。
それにしても、驚いたのは「私は莫言さんの友人です」とか、「莫言さんと食事したことがある」という知り合いが私のフェイスブックの中に大勢いたこと!
莫言さんと一緒に記念写真を撮ったという友人も、すかさずフェイスブックに(自慢で)アップしていました!
私にとって中国人作家といえば、田原さんくらいしか知り合いはいませんが、(田原さんは私の著書にも登場します)、私もちょっとだけノーベル賞作家を身近に感じることができました。
莫言さんは農村の出身、小学校しか通っておらず、苦労して作家となったので、このような方が受賞するのはうれしいですね。でも、そういう出身の人が大作家になれるのは、莫言さんの世代まででしょう。その上、今、農村にいる人は莫言さんの文学を読むことはないでしょう。それが残念です。
それとは別に、私が今非常に関心を持っていることのひとつ、コンテクスト社会についてですが、中国と日本、韓国はハイコンテクスト社会だといわれています。それに比べて、欧米、とくにヨーロッパはローコンテクスト社会だと。
ノーベル文学賞を取ってきた国の多くはローコンテクスト社会、つまり「言ったこと、書いたことがすべて」の国。翻訳もしやすいのではないか、だから海外の人にも伝えやすいのではないか、というのが私の仮説です。
微妙な表現、微妙な心のひだを表すことができる文学の国、中国と日本でノーベル文学賞を争えたことが、うれしかったです。
莫言さんといえば、やはり1987年に映画化された『赤いコーリャン』が有名ですね!
私も大学時代に見ました。が、残念ながら、内容はほとんど覚えていません(苦笑)
とにかく鞏俐(コン・リー)と姜文(ジアン・ウェン)の名コンビ、そして張芸謀(ジャン・イーモウ)監督がすばらしかった(と言われていた)こと、そして真っ赤な映像がきれいでした~。
思えば、姜文はあの頃から活躍しているんですね。すごい。
鞏俐はあの頃、「中国の百恵ちゃん」というあだ名で呼ばれていました。80年代、中国で山口百恵の人気は絶大だったんです。
それにしても、驚いたのは「私は莫言さんの友人です」とか、「莫言さんと食事したことがある」という知り合いが私のフェイスブックの中に大勢いたこと!
莫言さんと一緒に記念写真を撮ったという友人も、すかさずフェイスブックに(自慢で)アップしていました!
私にとって中国人作家といえば、田原さんくらいしか知り合いはいませんが、(田原さんは私の著書にも登場します)、私もちょっとだけノーベル賞作家を身近に感じることができました。
莫言さんは農村の出身、小学校しか通っておらず、苦労して作家となったので、このような方が受賞するのはうれしいですね。でも、そういう出身の人が大作家になれるのは、莫言さんの世代まででしょう。その上、今、農村にいる人は莫言さんの文学を読むことはないでしょう。それが残念です。
それとは別に、私が今非常に関心を持っていることのひとつ、コンテクスト社会についてですが、中国と日本、韓国はハイコンテクスト社会だといわれています。それに比べて、欧米、とくにヨーロッパはローコンテクスト社会だと。
ノーベル文学賞を取ってきた国の多くはローコンテクスト社会、つまり「言ったこと、書いたことがすべて」の国。翻訳もしやすいのではないか、だから海外の人にも伝えやすいのではないか、というのが私の仮説です。
微妙な表現、微妙な心のひだを表すことができる文学の国、中国と日本でノーベル文学賞を争えたことが、うれしかったです。
by keinakaji
| 2012-10-12 16:12
| 中国