2012年 10月 13日
拉致被害者たちの10年 |
帰国から10年という節目を前にして、蓮池薫さんご夫妻が記者会見しましたね。
テレビのニュースでは30秒くらいしか放送しませんでしたが、全部聞きたかったです。
私は蓮池さんが書いたものが大好きです。
なんといっても秀作は『半島へ、ふたたび』(新潮社)でしょうね。感動しました。
李舜臣の生涯を描いた『孤将』も読みました。
蓮池さんは翻訳家ですが、文章そのものが上手で、味わいがあります。北朝鮮に住んでいたときに、手作り納豆を作ろうと苦戦した話など、おもしろかったです。
以前、朝日新聞で、ほぼ1面を使った蓮池さんの大きなインタビュー記事があって、それは今も、家のどこかに保存してあるのですが、そこにすばらしいことが書かれていました。
今、手元にないので正確には思い出せませんが、最後のほうに、こんなことが書いてありました。
「あちらでお世話になった人もいた。風邪をひいたとき、看病してくれた人もいたんです。もしいつか、会うことがあったら、ぜひお礼を言いたい」
あの国にも、いい人はいたはずです。苦しい境遇の中でも、きっと小さな喜びを見出して、生きていることに感謝して、生きてきたことでしょう。
そうででなければ、20年もあの国で日常生活を送ることはできません。
でも、そのささやかな幸せの時間を、ありのままに話せない雰囲気が日本にはありますね。
きっと帰国されてからも、そうした両国関係のせいで、苦々しい思いをされてきたのではないかと推察します。
そうしたご苦労が肥やしとなった蓮池さんが書く文章を、今後も楽しみにしています。
テレビのニュースでは30秒くらいしか放送しませんでしたが、全部聞きたかったです。
私は蓮池さんが書いたものが大好きです。
なんといっても秀作は『半島へ、ふたたび』(新潮社)でしょうね。感動しました。
李舜臣の生涯を描いた『孤将』も読みました。
蓮池さんは翻訳家ですが、文章そのものが上手で、味わいがあります。北朝鮮に住んでいたときに、手作り納豆を作ろうと苦戦した話など、おもしろかったです。
以前、朝日新聞で、ほぼ1面を使った蓮池さんの大きなインタビュー記事があって、それは今も、家のどこかに保存してあるのですが、そこにすばらしいことが書かれていました。
今、手元にないので正確には思い出せませんが、最後のほうに、こんなことが書いてありました。
「あちらでお世話になった人もいた。風邪をひいたとき、看病してくれた人もいたんです。もしいつか、会うことがあったら、ぜひお礼を言いたい」
あの国にも、いい人はいたはずです。苦しい境遇の中でも、きっと小さな喜びを見出して、生きていることに感謝して、生きてきたことでしょう。
そうででなければ、20年もあの国で日常生活を送ることはできません。
でも、そのささやかな幸せの時間を、ありのままに話せない雰囲気が日本にはありますね。
きっと帰国されてからも、そうした両国関係のせいで、苦々しい思いをされてきたのではないかと推察します。
そうしたご苦労が肥やしとなった蓮池さんが書く文章を、今後も楽しみにしています。
by keinakaji
| 2012-10-13 19:46
| 韓国