台湾関係の膨大な蔵書 |
三田さんとの出会いは、はっきり覚えていないのですが、私が23~26歳くらいの間、(香港留学するまで)、三田さんの小平市にあるご自宅で、毎月1回、開いていた台湾史勉強会におじゃまし、そこで勉強を教えていただいていた、というご縁です。
三田さんは台湾駐在を経験され、台湾について非常にくわしく、台湾への愛情深く、いつも台湾史を中心に、さまざまなことを教えていただきました。
やってくるのはほとんど台湾人留学生なのですが、なぜか私も仲間に入れていただき、ともに学ぶことは、本当に楽しかったです。
台湾人が台湾史を日本人から教わる、とは奇妙なことですが、それほど、台湾の歴史は複雑であり、台湾人であっても、知らないことが多かったのです。
いつも3時間ぶっ続けで、勉強したあとは、奥さまの手料理をいただくのですが、これがおいしくて・・・・、懐かしい思い出です。
その台湾史勉強会の詳細は、日本経済新聞(1994年7月27日付)の文化欄(最終面)に、ご本人の寄稿があります。
さて、その三田さんが、定年退職されたあと、1970年代から集めた台湾関係の膨大な蔵書を、各地に「里子」に出しているそうですが、その代表的なところが、広島大学図書館です。
広島大学図書館のホームページから「OPAC簡易検索」で、「三田図書」と検索すると、「寄贈図書(単行本)」として、1400冊が出てきます。
広島大学図書館がすでに所蔵していた台湾関係図書は、国立台湾歴史博物館(台南)」に寄贈したとのこと。
広島大学図書館の蔵書は、広島市立図書館経由で、一般の方々に貸し出しが可能です。
なお、三田さんがお持ちの、その他の日本&台湾関係図書は、台湾の政治大学台湾史研究所「三田文庫」のほか、呉三連台湾史料基金会(台北市)や、台湾各地の大学、図書館、博物館に収めてあります。(政治大学のみ、ネットで検索できるそうです)
三田さんの台湾蔵書について、お問い合わせがある方は、以下まで。三田さんは現在、郷里の広島にお住まいです。
(〒732-0048 広島市東区山根町23-14 三田裕次様
メール:ymita(アット)jcom.home.ne.jp )
三田さんが、まさに命をかけて集められた貴重な台湾関係の図書が、今後、台湾について勉強する多くの方の役に立てばいいな、と思います。
私も広島に行く機会があったら、ぜひ見に行ってみたいです。