留学時代の経験

昨日の記事に書いた日本人留学生Ａくんから、お礼のメールがきました。

文章もとてもしっかりしていて、好感が持てる子なのですが、おもしろいことを書いてきました。

まず、最近、上海には日本人がとても増えてきた、とのこと。尖閣問題が一段落してきた、ということなのかもしれません。

それと、ひとりで学校近くの食堂に行ったら、そこにいた中国人たちから「あの島はどっちの国のものだと思う？」と聞かれたそうなんです。

とっさにＡくんは「いいたいことがあるけど、こんなに多くの中国人の前だと、自分はいう勇気がない」と正直にいったら、周囲の人々に爆笑されたそうです。

そのあと、食堂のおばちゃんたちといろいろな会話をし、最後は「勉強がんばってな～」といわれたとか。

いい話じゃないですか。たわいないけど、いい話ですね。

たったこれだけなんですが、私はすごくいい話だな～～と思いました。この光景が目に浮かぶようです。

私の留学時代は、日中関係が蜜月時代でしたから、私は中国人に政治的な質問をされた、という経験がありません。

あの頃は、日中の経済格差がすごかったから、（以前ここに書いたように）シャンプー盗まれたとか、洋服を全身交換しようと言われたとか、そんな話ばっかりです。

よく、自分が持っている持ちものを、じろじろと見られました。

やっぱり、当たり前のことですが、同じ留学でも、一人ひとり、経験することは違うんだな、と思います。

Ａくんがんばれ、と言いたいです。