2013年 11月 25日
「中国に親しみを感じない」 8割、は本当か? |
23日に発表された世論調査で、「中国に親しみを感じない」が80・7%と過去最高を記録しました。
また、現在の日中関係を「良好でない」と答えた人は91%と、こちらも過去2番目の高さとなりました。残念なことです。
やはり領土問題や、歴史認識問題などが大きく影響しているといえるでしょうね。
この調査は男女3000人を対象としたものだということですが、私は必ずしも、この調査結果が世論を反映しているとはいえないと思います。
日中に関する悪いニュースが頻繁に報道される中で、「親しみを感じる」とは答えにくい “空気” や “雰囲気” というものが、少なからず、影響していると思えるからです。
実際、中国では、今日も、多くの日系企業が現地スタッフとともに、「ごく普通に」 ビジネスを行っています。
中国人学生と日本人留学生が学食で仲良く食事しているのが「普通」です。
アメリカや韓国に関する調査結果も出ていますが、たとえば、フィンランドやメキシコや、ケニアについて、同様の調査をしたとしたら、どうでしょう?
距離的に遠い国を例に挙げてみましたが、「親しみを感じる」 と思う人はどれほどいるでしょう?
たとえ「親しみを感じていない」と思っても、だからといって、悪感情を抱いているとは限らないのではないでしょうか。
ただ、これらの国々については、私たちは多くの情報を得ていないため、「よくわからない」 というのが本音だと思います。
親しみを感じるか、感じないかは、日ごろの報道の量にも関係されるでしょうし、テレビでその国出身の人が活躍しているとか、そんなささいなことも関係するものでしょう。
世界各地の国々との世論調査はないのに、中国・韓国・アメリカについての調査はあるのです。
ですから、日本にとって、これらの国は “特別な国” だといえるでしょう。
私の著書「中国人の誤解 日本人の誤解」 の第1章にも書きましたが、公の意見を求められれば、誰だって「何も考えていない」とは思われたくないし、さらに「少数派」になることはもっと避けたいことです。
ですから、つい、世の中の空気を読んで、大勢に沿った「回答」をしてしまう・・・・。そういった傾向が、調査結果にも多少は反映されているのではないでしょうか?
実際、日中関係が悪化してから、「日本人が中国を訪れたら、道端で突然、殴られたりしないのですか?」 と質問されることがあるのですが、そんなことは99%ありません。
政府間はともかく、個人として直接会ってみれば、国民同士はそれほど悪感情は抱いていないのだ、むしろ、会ってみれば楽しく会話できる、と驚くことばかりです。
世論調査の残念な結果を見ると、「ああ、やっぱり」と思う人が多いでしょうが、こうした調査の答え方を左右する “空気” がどのように醸成されているか、について注視するべきだ、と私は思います。
また、現在の日中関係を「良好でない」と答えた人は91%と、こちらも過去2番目の高さとなりました。残念なことです。
やはり領土問題や、歴史認識問題などが大きく影響しているといえるでしょうね。
この調査は男女3000人を対象としたものだということですが、私は必ずしも、この調査結果が世論を反映しているとはいえないと思います。
日中に関する悪いニュースが頻繁に報道される中で、「親しみを感じる」とは答えにくい “空気” や “雰囲気” というものが、少なからず、影響していると思えるからです。
実際、中国では、今日も、多くの日系企業が現地スタッフとともに、「ごく普通に」 ビジネスを行っています。
中国人学生と日本人留学生が学食で仲良く食事しているのが「普通」です。
アメリカや韓国に関する調査結果も出ていますが、たとえば、フィンランドやメキシコや、ケニアについて、同様の調査をしたとしたら、どうでしょう?
距離的に遠い国を例に挙げてみましたが、「親しみを感じる」 と思う人はどれほどいるでしょう?
たとえ「親しみを感じていない」と思っても、だからといって、悪感情を抱いているとは限らないのではないでしょうか。
ただ、これらの国々については、私たちは多くの情報を得ていないため、「よくわからない」 というのが本音だと思います。
親しみを感じるか、感じないかは、日ごろの報道の量にも関係されるでしょうし、テレビでその国出身の人が活躍しているとか、そんなささいなことも関係するものでしょう。
世界各地の国々との世論調査はないのに、中国・韓国・アメリカについての調査はあるのです。
ですから、日本にとって、これらの国は “特別な国” だといえるでしょう。
私の著書「中国人の誤解 日本人の誤解」 の第1章にも書きましたが、公の意見を求められれば、誰だって「何も考えていない」とは思われたくないし、さらに「少数派」になることはもっと避けたいことです。
ですから、つい、世の中の空気を読んで、大勢に沿った「回答」をしてしまう・・・・。そういった傾向が、調査結果にも多少は反映されているのではないでしょうか?
実際、日中関係が悪化してから、「日本人が中国を訪れたら、道端で突然、殴られたりしないのですか?」 と質問されることがあるのですが、そんなことは99%ありません。
政府間はともかく、個人として直接会ってみれば、国民同士はそれほど悪感情は抱いていないのだ、むしろ、会ってみれば楽しく会話できる、と驚くことばかりです。
世論調査の残念な結果を見ると、「ああ、やっぱり」と思う人が多いでしょうが、こうした調査の答え方を左右する “空気” がどのように醸成されているか、について注視するべきだ、と私は思います。
by keinakaji
| 2013-11-25 16:26
| 中国