2015年 01月 11日
『君よ憤怒の河を渉れ』を見て |
昨日、BSで放送されていた日本映画 『君よ憤怒の河を渉れ』 を、思いがけなく見ることができました。
1976年に公開されたあと、1979年に中国でも上映され、大ヒットした映画です。(中国語タイトル:追捕)
以前読んだ映画評では、「なんであの映画が中国でヒットしたのかね? 不思議」、 「普通のサスペンス映画で、日本では、取りたててすばらしい作品というほどの評価ではないんだが・・・・」 などでしたが、私はこれを見て、とてもいい映画だと思いました。
やっぱり高倉健さんがいちばんいい。 でも、脇役の俳優陣もすばらしい!
原田芳雄、池辺良、大滝秀治・・・・名優たちがそろっています。それに中野良子とのラブシーン、これには中国の観客は相当度肝を抜かれたことでしょう。

主人公である検事の杜岡(高倉)はある日突然、無実の罪で強盗罪で追われる身となり、逃げまくるのですが、その姿が、きっと中国の文化大革命中で無実の罪になった人たちの心にだぶったことでしょう。
でも、杜岡が逃げるとき、彼を信じて助けてくれる人が何人も現れます。きっと、文革中も影で手を差し伸べてくれた人がいただろうことを思いました。
逃走中、杜岡を助けてくれた女性に、杜岡がいいます。 「かくまってくれたら、あんたにまで迷惑かけてしまうから・・・」。 すると女性はいいます。「いいのよ。私なんか法律守って生きてなんかいけないもん。病人を助けるのは、人間として当たり前だよ」
「検事さん、法律破るってどういう気持ち?」
「今まで法律の条文だけで人を裁いてきた自分が許せない。世の中には法律では裁けない悪があるんだ」
中国人が熱狂した気持ち、初めてわかり、感動しました。 よくぞこの映画を中国初の外国映画として上映したものだと思います。 こういう映画を地上波でやったら、もっと多くの人が見られるのに残念、と思いました。
そうそう、驚いたのは、主人公の杜岡が北海道から東日本を縦断して逃げまくるのですが、なんと、故郷・山梨の大月駅のシーンも出てきてびっくりしました。
1976年に公開されたあと、1979年に中国でも上映され、大ヒットした映画です。(中国語タイトル:追捕)
以前読んだ映画評では、「なんであの映画が中国でヒットしたのかね? 不思議」、 「普通のサスペンス映画で、日本では、取りたててすばらしい作品というほどの評価ではないんだが・・・・」 などでしたが、私はこれを見て、とてもいい映画だと思いました。
やっぱり高倉健さんがいちばんいい。 でも、脇役の俳優陣もすばらしい!
原田芳雄、池辺良、大滝秀治・・・・名優たちがそろっています。それに中野良子とのラブシーン、これには中国の観客は相当度肝を抜かれたことでしょう。

主人公である検事の杜岡(高倉)はある日突然、無実の罪で強盗罪で追われる身となり、逃げまくるのですが、その姿が、きっと中国の文化大革命中で無実の罪になった人たちの心にだぶったことでしょう。
でも、杜岡が逃げるとき、彼を信じて助けてくれる人が何人も現れます。きっと、文革中も影で手を差し伸べてくれた人がいただろうことを思いました。
逃走中、杜岡を助けてくれた女性に、杜岡がいいます。 「かくまってくれたら、あんたにまで迷惑かけてしまうから・・・」。 すると女性はいいます。「いいのよ。私なんか法律守って生きてなんかいけないもん。病人を助けるのは、人間として当たり前だよ」
「検事さん、法律破るってどういう気持ち?」
「今まで法律の条文だけで人を裁いてきた自分が許せない。世の中には法律では裁けない悪があるんだ」
中国人が熱狂した気持ち、初めてわかり、感動しました。 よくぞこの映画を中国初の外国映画として上映したものだと思います。 こういう映画を地上波でやったら、もっと多くの人が見られるのに残念、と思いました。
そうそう、驚いたのは、主人公の杜岡が北海道から東日本を縦断して逃げまくるのですが、なんと、故郷・山梨の大月駅のシーンも出てきてびっくりしました。
by keinakaji
| 2015-01-11 10:09
| 中国