2015年 11月 01日
ドラマ「大地の子」 第4部 |
このところ、ほんとうに超・多忙な日々の中、土曜日の午後6時~7時だけは、NHK-BSで放送中のドラマ 「大地の子」 を楽しみにしています。
昨日は 「第4部 黒災」 でした。 この回には、私がとても好きな場面があります。 労働改造所で一緒になった華僑の黄書海が、主人公の一心を救うシーンです。
日本語を書いて勉強していたことが見つかり、重罪に処されそうになるところ、黄が必死の“演技”で、一心を助けようとするのです。
しかし、周囲には、(一心にすら)、その演技の真意がわかりません。一見すると、黄は一心をののしっているように見えるからです。

日本語を勉強していたことがわかったら死刑になるかもしれませんが、黄は、一心が、難解な文字を書くことで知られる書家の張旭のまねをしていたのだ、と嘘をつきました。
書家のまねをしていたことはけしからん、というのですが、日本語を書いていたとわかるより、ずっとましです。
こうして一心は九死に一生を得ました。
このように、中国人には、中国人同士にしかわからない助け合いがあります。
私が 「こういうことがあるのか……」 と知ったのは、、中国関係の名著中の名著 『貝と羊の中国人』 のあとがきを読んだときでした。
同書のあとがきにも、傍目にはわからない、中国人同士の助け合い、機微についてのすばらしい例が描かれています。
厳しい環境で生きてきたからこその知恵ともいえます。 きっと、北朝鮮でも、こういうことはあるだろうな、と思います。
この文章を読んだとき、私はすぐにピーンときて、 「大地の子」 の上のシーンが思い浮かびました。
中国人の機微は、外国人にはわかりにくい。 けれど、そこを理解しようとすることが、その国を理解することにつながるのだ、と学びました。

昨日は 「第4部 黒災」 でした。 この回には、私がとても好きな場面があります。 労働改造所で一緒になった華僑の黄書海が、主人公の一心を救うシーンです。
日本語を書いて勉強していたことが見つかり、重罪に処されそうになるところ、黄が必死の“演技”で、一心を助けようとするのです。
しかし、周囲には、(一心にすら)、その演技の真意がわかりません。一見すると、黄は一心をののしっているように見えるからです。

日本語を勉強していたことがわかったら死刑になるかもしれませんが、黄は、一心が、難解な文字を書くことで知られる書家の張旭のまねをしていたのだ、と嘘をつきました。
書家のまねをしていたことはけしからん、というのですが、日本語を書いていたとわかるより、ずっとましです。
こうして一心は九死に一生を得ました。
このように、中国人には、中国人同士にしかわからない助け合いがあります。
私が 「こういうことがあるのか……」 と知ったのは、、中国関係の名著中の名著 『貝と羊の中国人』 のあとがきを読んだときでした。
同書のあとがきにも、傍目にはわからない、中国人同士の助け合い、機微についてのすばらしい例が描かれています。
厳しい環境で生きてきたからこその知恵ともいえます。 きっと、北朝鮮でも、こういうことはあるだろうな、と思います。
この文章を読んだとき、私はすぐにピーンときて、 「大地の子」 の上のシーンが思い浮かびました。
中国人の機微は、外国人にはわかりにくい。 けれど、そこを理解しようとすることが、その国を理解することにつながるのだ、と学びました。

by keinakaji
| 2015-11-01 15:51
| 中国