BS番組 「爆買いしたのワタシです」 を見て |
見てびっくり。まるで、私の著書 「爆買い後、彼らはどこに向かうのか?」 や、私の記事を参考やヒントにしたのではないか? と思うような内容でした。 とてもよくできた、いい番組でした。
内容は、爆買いした人々を中国の空港や港で待ち構え、彼らの家についていき、そこで、買ってきたものを、どのように使っているか、というドキュメントです。
最初に出てきた上海の42歳のコンサルティング会社勤務のキャリア女性は、両親のために、温水洗浄便座を購入。 自分で設置してみましたが、ホースをうまくつけられず、悪戦苦闘。 結局、業者を頼んで、やっと設置するという内容でした。
この映像を見ていて、自分が書いた東洋経済オンラインの記事 「なぜ中国人は日本で便座を爆買いするのか?」 を思い出しました。
日本で買った温水洗浄便座を中国でちゃんと設置できているのか? という疑問や、中国で無料設置するというサービスのこと、確かに、昨年の私の記事に書きました。
2人目に出てきたのは、高級炊飯器を買った男性。 妻と娘は、炊飯器よりも、男性がおみやげに買ってきたフェイスマスクに大喜びします。
3人目は納豆サプリや日用品を買った75歳の男性。 「安すぎるものはニセモノだ。ニセモノはいやだ」といい、ニセモノが少ない日本製品をほめたたえます。
4人目は会社経営する女性。 「日本に行くことを非難する人もいるけれど、私は言い返してやるの。よいものが買えるから、日本に行く。日本にお金を落とすのは当たり前よって」。
私も何度も取材で同じような言葉を聞いたことがあります。実感がこもった言葉でした。
ほかに、日本で買ってきたラーメンを実際に作ってみた話や、代理購入の話なども出てきます。
日本人がよく疑問に持つ、「景気が悪くなったから、日本に来られないのでは?」 という問いにも暗に答えるような場面(日本に行きたかったけど、行けなかったデイトレーダーの話)などもちゃんと出てきます。
こういう番組に興味を持ったなら、ぜひ、私の本も読んでほしいなあ、と思いました。