「発掘狂騒史」 を読んで |
2000年に起きた「神の手」事件のことはかすかに覚えていましたが、詳細は知りませんでした。
捏造事件を起こした本人は、その後、精神病院に入り、「神の手」といわれた自分の右手を2本、自分で切断してしまいます・・・・。
その本人への直撃インタビューがすばらしいです。
といっても、この本の90%は、日本の考古学者列伝といった感じで、事件のことは、最初と最後にだけ出てくるのですが・・・。
この事件は毎日新聞のスクープだったそうですが、この事件に最初に目をつけたのは、科学部や社会部のエース記者ではなく、北海道支社の、しかも根室通信部の記者で、その後、北海道支社で特別取材チームを編成し、1000万円もの経費をかけて取材したそうです。
あざやかなスクープの舞台裏を、初めて知りました。 とてもいい本でした。