2025年 05月 02日
中国映画『来し方 行く末』(原題:不虚此行) |
先日、中国映画『来し方 行く末』を観ました。
以前の東京国際映画祭では『耳をかたむけて』というタイトルだったそうですが、今回、日本での上映にあたり、タイトルが変更になったそうです。
主演は90年代の上海を描いて大ヒットしたドラマ『繁花』で主役をつとめた胡歌(フー・ゴ―)。主題歌も歌っています。
内容は大学院(北京電影学院を想定していると思われる)まで卒業しながら、脚本家としてなかなか芽が出ず、葬儀場で弔辞の執筆代行をしながら、生計を立てている40代の男性の物語。
弔辞を頼んできた人々と彼のやりとりが淡々と描かれていて、映画全体を通して、大きな起伏はありません。
とても地味~~な映画なのですが、人生も後半になってきた人(自分)が見ると、味わい深く感じます。
新宿の映画館には、胡歌と同じアパートに同居する男性を演じた呉磊(ウー・レイ)の写真パネルが飾ってありました。
中国の都市部では、収入が少ない人は、ひとりでマンションやアパートを借りられないので、誰か(友だちや他人)とルームシェアすることが多く、郊外に住むのですが、この映画でも、そうした場面はリアルに描かれていましたね。
by keinakaji
| 2025-05-02 18:05
| 中国