2024年 08月 12日
「東京藝術大学と中国人留学生」展を見学 |
先日、東京藝術大学大学美術館・陳列館で開催されていた『東京藝術大学と中国人留学生』(~李叔同から現代まで~)展(2024年8月3日~11日)を見に行ってきました。
とても勉強になりました。
李叔同(弘一大師)は1880年、中国の天津生まれ。
1906年、26歳のときに東京美術学校(当時)西洋画科撰科に合格し、来日したそうです。
私の著書『中国人が日本を買う理由』の中で、数年前に東京藝大に留学していた中国人留学生が、この方のことを語っており、お名前が1回、出てきます。
そうしたこともあり、ご縁を感じて、猛暑の中、見に行ったのです。
陳列館の1階には、李叔同と同世代の中国人留学生(1910年代~20年代)の自画像が多数、展示されていました。
驚いたのは、あの時代も雲南省など、かなり内陸部のほうからも、東京藝大に留学に来ている中国人がいたことです。
下の写真(看板)は李叔同が1911年に卒業制作として描いた自画像で、中国美術史上、最初の印象派作品だそうです。
藝大では、卒業時に自画像を大学側が買い取るという伝統があるとも知り、とてもすばらしいことだと思いました。
これまでに藝大に留学にきた中国人留学生の推移などのデータも展示されていました。
陳列館の2階は現代の留学生たちの作品が展示されていました。
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by keinakaji
| 2024-08-12 10:28
| 中国